
私達は1994年に初めての製品をリリースしてから12年、一貫してデリバティブズ統合管理システム(Derivatives Portfolio Management System: DPMS)の開発に取り組んできました。製品をお届けしたお客さまの総数は60を数える一方、技術的な道のりは当初より険しく、未だ平坦を垣間見ることはありません。
仕組系取引に象徴されるデリバティブズの急速な進展と、同じくドッグイヤーで変化し続けるITに同時追随することは、さながら金融・情報先進国との消耗戦のようでもあり、もはや彼我の差は縮まらないとの指摘もあります。このような環境下では、『選択と集中』が余儀なくされ、とりわけ高水準の開発資源を要するDPMS製造業者は、デリバティブズの評価実装を社外製プライシング・ライブラリ(PL)に委ね、自社開発はPLを包む取引入出力部(登録画面や帳票等)と統合管理部に限定して製品化(下図イメージ)する流れを加速させています。
ごく短期間で取扱商品種を拡充し、少なくともカタログスペックをセルサイド(大手金融機関)の内製システムに比肩するレベルに押し上げられそうなこの選択は、一見合理的です。
しかしながら、こうして製造されたDPMSが、そのままバイサイドのお客様にも販売されている現状に私たちは疑問を感じています。
評価モデルの選定にはじまり、市場で観測することの困難な変数の投入を求められ、キャリブレーションの妥当性をも検証しなければならないシステムは、自社にクウォンツを擁しないバイサイドのお客様を翻弄させ、DPMS製造元(あるいはそれを利用してソリューションを提供するSIer)に多くを依存せざるを得ない状況を産み出します。ところがこの種のDPMS製品は、そのサポート情報伝達経路が、
お客様⇔SIer⇔DPMS製造元⇔PL代理店⇔PL製造元
のように存外に延伸することもあって、混乱をきたす事例が多く見受けられます。もっと簡潔な構造でサービスを提供する手段はないのでしょうか?
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